リノベーションとは
リノベーションとは、住宅の内装や外装、設備などを新しくする『リフォーム』に加え、住宅の性能の向上や価値を高めることに着目した建造物改修工事のことです。
具体的に住宅の機能や性能を高めることと言えば、住宅を長く使うために地震(耐震性)や火災(防火)などの対策を施すことで住宅の耐久性を高めることや、冷暖房に費やすエネルギー節約することや、時代に即した建築機能の向上などがあげられます。
時代に即した住宅としての機能向上という意味で住宅のIT対応もリノベーションのひとつです。
たとえば、各部屋からインターネットに接続できる情報コンセントを設置し、住宅内にLANケーブルを配線するということも住宅のIT化になり、住宅としての機能が向上したといえます。
高齢化社会に伴う老人との生活する住まいとしてのバリアフリーの考えも、時代に即した住宅への価値向上につながるため、部屋間の段差をなくすなどの改修もリノベーションにあたります。
エネルギー節約に関しては、外壁を断熱性が高い素材に変え、冷暖房機具の最適配置を考慮した上での換気設備の更新があげられますが、二酸化炭素(CO2)発生を抑制するオール電化住宅への設備更新もリノベーションといえます。
住宅の外壁を強化するだけでなく、内部のレイアウトを大幅に変更した事例も多く、新築よりもコストを抑えて理想の住宅を作ることができると言われ、テレビやマスコミにも取り上げられることが増え、徐々に需要が増えてきています。
実際にオフィスビルを住宅地に改修した事例もあるため、その可能性は広がるばかりです。
住宅の改修ということで、リフォームと混同することがありますが、基本的にリフォームは、老朽化した住宅を初期の状態に修復することを目的としているため、一般的に小規模な工事を指しています。
それに対して、リノベーションは住宅の機能向上を視野に入れているため、大幅な改修工事になることがほとんどです。