ガレージハウス
ガレージハウスが近年人気の建築様式のトップにランクインしています。
ガレージは本来、車を守るというのが役目です。
でも貴重なスペースですから、もっと付加価値の高い空間として活用したい。
車やバイクが大好きで、四六時中眺めたり、ガレージで過ごすことが夢。
古い家を建て替える際に、近所の契約駐車場を解約して車庫内蔵型の狭小住宅にしたかった。
その様な思いからビルトインガレージ(住居と一体型になった車庫)という選択肢をチョイスする今時の住宅オーナーが増えているのが背景にあります。
ではどんな使い方をしたいか、が問題。
それによって、広さや住まいとの関係、和風・洋風、入口はドアタイプにするかシャッターにするか、などが決まってきます。
実際には、ひとりひとり、一軒一軒、みんな違うはず。
趣味や暮らしぶりが違うのですから、どんなガレージをつくりたいかも十人十色でしょう。
大きく分けて二つのグループに分類します。
ガレージを趣味や暮らしに密着したスペースとして活用したいという生活重視のガレージ多目的スペース型。
もう一つは、大好きなクルマ中心の空間にしたいというクルマ優先のガレージ専用型。
前者は友人や家族との時間、そして自分の趣味を生活の中に溶け込ませたライフスタイルで、リビングそのものがガレージになっていたり、リビングとの境界を感じさせないガレージのつくりが人気のようです。
プロジェクターを設置して上映会が出来るほどのスペースを楽しむ人もいるようです。
そして、後者はどちらかというとガレージに住んでいる感覚です。
ライフスタイルがガレージ主体で車やバイクが大好きな人が油にまみれて愛車の手入れをしたり、チューンナップやエンジン調整、入念にワックスがけや洗車をして、リビングがガレージ、いや、ガレージがリビングになっています。
ガレージに車を持ち上げるためのリフトを設置して、まるで整備工場に住んでいるかの錯覚にとらわれるほどの入れ込みようの人もいます。
リフトで持ち上げた車をディスプレイ代わりにして車好きな仲間が集まって薀蓄を語り合いながらお酒を頂くのもメカニックマニアならこれ以上の幸せな空間は他にないでしょう。