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屋根建材の種類とその耐久性と品質
1.屋根建材の種類とその耐久性と品質について
住宅の屋根材に使用される建材は、大きく4種類に分けられます。
〔粘土系〕
釉薬(ゆうやく)瓦:プレス成形した瓦形の素地に釉薬を施した瓦。
色や形のバリエーションが多い
無釉(むゆう)瓦:釉薬を施さない瓦。
焼き方や素材の違いなどで、いぶし瓦、素焼瓦、練込瓦、窯変(ようへん)瓦などがある
〔スレート系〕
天然スレート:玄昌石(げんしょうせき)を材料にしたスレート。
退色せず、黒くツヤのある自然の色と重厚感のあるテクスチャーが特徴
彩色スレート:セメントに繊維を混入して強化した薄い板状の素材。
軽量で施工性が良く、色や形のバリエーションが多い。
厚みも4ミリから14ミリまでそろっていて、安価なため普及している
〔セメント系〕
プレスセメント瓦:セメントと細骨材(砂)のモルタルが原料の瓦。
スレート系より厚みがあるため、重厚感がある。
形状のバリエーションが多い
コンクリート瓦:プレスセメント瓦よりセメント比率が低く、押し出し成形方式で形を作っている
〔金属系〕
金属系は軽量なので、建物に対して構造的な負担が少ない
鋼板:鋼板には防錆(ぼうせい)のために表面処理したものや、素材の耐食性が高いものがある。
トタンやガルバニウムなどが代表的
非鉄金属:アルミニウム合金板、銅板、チタン板など。
安価で一番普及しているのがアルミニウム合金板で、高価だが耐食性が高いのは銅板とチタン板
耐久性については、屋根材に施されたメッキや被膜の種類、建物が建っている地域の気象条件、敷地条件などが大きく影響するため、一概には答えられません。
上記の屋根材を、素材の耐久性という切り口だけで比較した場合は、粘土系とセメント系の瓦、天然スレート、非鉄金属の銅板やチタン板が優れているといえます。
具体的なメンテナンスの方法や期間については、メーカーに問い合わせてください。
2.間違いのない施工業者の選び方
屋根工事に限らず、施工業者を選ぶ際は、必ず数社と並行して話を進めてください。
最初に現場調査を依頼して、既存の屋根の状況、問題点、解決法について各業者の見解を聞きます。
その後、工事内容と範囲を決め、屋根材を含む各部材の選定、見積書の作成という流れになります。
その過程で、施主からの質問や疑問に対して、明確な答えが返ってこない、見積書の内容があいまいである、契約を急がせるなど不審な点が見つかれば、その施工業者を候補から外します。
こうして比較検討の上、1社に絞っていけば、大きな間違いに陥ることはありません。
ちなみに施工後に部分的な施工ミスが見つかった場合でも、その瑕疵(かし)を認め、速やかに補修を行う工務店であれば、業者選びに失敗したことにはなりません。
3.瓦、メタルルーフ(金属)、コロニアル(彩色スレート)の施工方法の違い
施工方法と言っても、屋根材以外に屋根形状、勾配、葺(ふ)き方によっても違いがあるため、要約して説明することは困難です。
基本的なことであれば、(財)住宅金融普及協会発行の「木造住宅工事共通仕様書」の屋根工事の項目で、下葺(ぶ)き、金属板葺き、粘土瓦葺き、厚型スレート葺き、屋根用化粧スレート葺きという分類で解説がされていますので、参考にしてください。
また、具体的に屋根材が決まった段階で、そのメーカーから設計・施工マニュアルを取り寄せて確認すれば、より分かりやすいと思います。
4.雨樋(とい)の選び方
樋については、素材によって2種類が挙げられます。
〔硬化塩化ビニール雨樋〕
さびや腐食が生じず、酸やアルカリに強く、軽量で施工性も良いというメリットがある。
一方で、温度の変化によって変形したり、寒冷地などの低温による強度低下などのデメリットもある。
〔金属板製樋〕
金属系の屋根材と同じく、金属や塗膜の種類によって寿命が違ってくる。
樋の接合部をハンダ付けする場合は、そこから腐食することがあるので、適切な補修塗装を行う必要がある。
樋は屋根面に比べて水はけが悪く、土砂や葉などが堆積しやすいため、傷みの進行が早い。
屋根材より素材を厚くするか、メッキ量の多い、より耐久性の高い素材を選ぶ必要がある。
屋根の葺き替え工事については、ここ数年トラブルが増大しています。
そのほとんどが、工事会社の担当者と1、2回会っただけで、仕様書や見積書、果ては契約書すらなく、いきなり工事に着手し、一方的に工事費を請求されたというものです。
「2.間違いのない施工業者の選び方」で説明した方法で慎重に施工業者を選びさえすれば、3や4については、施工業者から資料の提示や詳細な説明を受けることができます。
1.屋根建材の種類とその耐久性と品質について
住宅の屋根材に使用される建材は、大きく4種類に分けられます。
〔粘土系〕
釉薬(ゆうやく)瓦:プレス成形した瓦形の素地に釉薬を施した瓦。
色や形のバリエーションが多い
無釉(むゆう)瓦:釉薬を施さない瓦。
焼き方や素材の違いなどで、いぶし瓦、素焼瓦、練込瓦、窯変(ようへん)瓦などがある
〔スレート系〕
天然スレート:玄昌石(げんしょうせき)を材料にしたスレート。
退色せず、黒くツヤのある自然の色と重厚感のあるテクスチャーが特徴
彩色スレート:セメントに繊維を混入して強化した薄い板状の素材。
軽量で施工性が良く、色や形のバリエーションが多い。
厚みも4ミリから14ミリまでそろっていて、安価なため普及している
〔セメント系〕
プレスセメント瓦:セメントと細骨材(砂)のモルタルが原料の瓦。
スレート系より厚みがあるため、重厚感がある。
形状のバリエーションが多い
コンクリート瓦:プレスセメント瓦よりセメント比率が低く、押し出し成形方式で形を作っている
〔金属系〕
金属系は軽量なので、建物に対して構造的な負担が少ない
鋼板:鋼板には防錆(ぼうせい)のために表面処理したものや、素材の耐食性が高いものがある。
トタンやガルバニウムなどが代表的
非鉄金属:アルミニウム合金板、銅板、チタン板など。
安価で一番普及しているのがアルミニウム合金板で、高価だが耐食性が高いのは銅板とチタン板
耐久性については、屋根材に施されたメッキや被膜の種類、建物が建っている地域の気象条件、敷地条件などが大きく影響するため、一概には答えられません。
上記の屋根材を、素材の耐久性という切り口だけで比較した場合は、粘土系とセメント系の瓦、天然スレート、非鉄金属の銅板やチタン板が優れているといえます。
具体的なメンテナンスの方法や期間については、メーカーに問い合わせてください。
2.間違いのない施工業者の選び方
屋根工事に限らず、施工業者を選ぶ際は、必ず数社と並行して話を進めてください。
最初に現場調査を依頼して、既存の屋根の状況、問題点、解決法について各業者の見解を聞きます。
その後、工事内容と範囲を決め、屋根材を含む各部材の選定、見積書の作成という流れになります。
その過程で、施主からの質問や疑問に対して、明確な答えが返ってこない、見積書の内容があいまいである、契約を急がせるなど不審な点が見つかれば、その施工業者を候補から外します。
こうして比較検討の上、1社に絞っていけば、大きな間違いに陥ることはありません。
ちなみに施工後に部分的な施工ミスが見つかった場合でも、その瑕疵(かし)を認め、速やかに補修を行う工務店であれば、業者選びに失敗したことにはなりません。
3.瓦、メタルルーフ(金属)、コロニアル(彩色スレート)の施工方法の違い
施工方法と言っても、屋根材以外に屋根形状、勾配、葺(ふ)き方によっても違いがあるため、要約して説明することは困難です。
基本的なことであれば、(財)住宅金融普及協会発行の「木造住宅工事共通仕様書」の屋根工事の項目で、下葺(ぶ)き、金属板葺き、粘土瓦葺き、厚型スレート葺き、屋根用化粧スレート葺きという分類で解説がされていますので、参考にしてください。
また、具体的に屋根材が決まった段階で、そのメーカーから設計・施工マニュアルを取り寄せて確認すれば、より分かりやすいと思います。
4.雨樋(とい)の選び方
樋については、素材によって2種類が挙げられます。
〔硬化塩化ビニール雨樋〕
さびや腐食が生じず、酸やアルカリに強く、軽量で施工性も良いというメリットがある。
一方で、温度の変化によって変形したり、寒冷地などの低温による強度低下などのデメリットもある。
〔金属板製樋〕
金属系の屋根材と同じく、金属や塗膜の種類によって寿命が違ってくる。
樋の接合部をハンダ付けする場合は、そこから腐食することがあるので、適切な補修塗装を行う必要がある。
樋は屋根面に比べて水はけが悪く、土砂や葉などが堆積しやすいため、傷みの進行が早い。
屋根材より素材を厚くするか、メッキ量の多い、より耐久性の高い素材を選ぶ必要がある。
屋根の葺き替え工事については、ここ数年トラブルが増大しています。
そのほとんどが、工事会社の担当者と1、2回会っただけで、仕様書や見積書、果ては契約書すらなく、いきなり工事に着手し、一方的に工事費を請求されたというものです。
「2.間違いのない施工業者の選び方」で説明した方法で慎重に施工業者を選びさえすれば、3や4については、施工業者から資料の提示や詳細な説明を受けることができます。
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屋根の形状と素材
住宅を建てるのなら、屋根にもこだわりたいですね。
住宅の屋根には、大きく6つの種類があります。
・切妻(きりづま)
・寄棟(よせむね)
・入母屋(いりもや)
・片流れ屋根・陸屋根(ろくやね)
・方形屋根(ほうぎょうやね)
切妻屋根とは、面を2枚合わせた形状をしています。
シンプルなので、コストもかからずもっとも一般的な屋根です。
寄棟や方形も代表的な形状で、屋根の面は4面。
寄棟が長方形なのに対し、方形は正方形という違いがあります。
入母屋とは、神社仏閣などの使われる下地の構造が複雑な屋根のことです。
片流れとは、1面を傾けた形状の、シンプル極まりない屋根です。
排熱効果が高くてローコストが特徴。
陸屋根とは、流れを作らない水平な屋根のことです。
鉄筋コンクリートの建物でよく使われます。
屋根を選ぶにも、敷地や予算によって制限を受けます。
軒先は、万能サンバイザーです。
熱い夏、日差しの角度は60〜80度ですが、暑さが恋しい冬になると、日差しは30度まで落ちます。
これを一挙に解決するのは軒先の長さ。
ある程度長くすることが快適な生活には欠かせません。
とくに太陽の影響が強い南側の軒先は90センチは必要と言われています。
北の地方では、夏の日差しは心配しませんが、冬の雪対策は重要です。
雪の多い地方では、冬の雪捨て場の確保がたいへんなんです。
敷地が狭い都市部では、十分な雪捨て場が確保できないことと、屋根の雪による事故を防止する意味で、陸屋根を採用している住宅が目立ちます。
地域の特性と言えますね。
どんな家であっても、屋根はなるべくシンプルに作るようにします。
接続部分が多いほど、将来的に痛みが大きくなります。
継ぎ目から雨漏りなどを起すのです。
具体的には、屋根の流れは同方向に統一するのが望ましいですね。
雨漏りしやすい屋根の代表各は、切妻屋根。
南北に向いている屋根に対して、東西向きに屋根を接合しているケースをよく見かけます。
土地形状の制約があったとしても、傷みやすい構造に作ってしまっては、本末転倒です。
材料も地域などによって絞られることがあります。
金属系の屋根は、軽量で耐水性に優れているので、雪の多い地方に向いています。
反面、薄い金属は音が響くので、雨の降る夜はうるさくて寝苦しいことも。
瓦は、防火・放水に優れた素材ですが、重量が重いので安定性に不安が残ります。
軽さ・コストなどを考慮すれば「石綿スレート」という選択肢がありますが、耐久性が劣るためにマメなメンテナンスが必要になります。
住宅を建てるのなら、屋根にもこだわりたいですね。
住宅の屋根には、大きく6つの種類があります。
・切妻(きりづま)
・寄棟(よせむね)
・入母屋(いりもや)
・片流れ屋根・陸屋根(ろくやね)
・方形屋根(ほうぎょうやね)
切妻屋根とは、面を2枚合わせた形状をしています。
シンプルなので、コストもかからずもっとも一般的な屋根です。
寄棟や方形も代表的な形状で、屋根の面は4面。
寄棟が長方形なのに対し、方形は正方形という違いがあります。
入母屋とは、神社仏閣などの使われる下地の構造が複雑な屋根のことです。
片流れとは、1面を傾けた形状の、シンプル極まりない屋根です。
排熱効果が高くてローコストが特徴。
陸屋根とは、流れを作らない水平な屋根のことです。
鉄筋コンクリートの建物でよく使われます。
屋根を選ぶにも、敷地や予算によって制限を受けます。
軒先は、万能サンバイザーです。
熱い夏、日差しの角度は60〜80度ですが、暑さが恋しい冬になると、日差しは30度まで落ちます。
これを一挙に解決するのは軒先の長さ。
ある程度長くすることが快適な生活には欠かせません。
とくに太陽の影響が強い南側の軒先は90センチは必要と言われています。
北の地方では、夏の日差しは心配しませんが、冬の雪対策は重要です。
雪の多い地方では、冬の雪捨て場の確保がたいへんなんです。
敷地が狭い都市部では、十分な雪捨て場が確保できないことと、屋根の雪による事故を防止する意味で、陸屋根を採用している住宅が目立ちます。
地域の特性と言えますね。
どんな家であっても、屋根はなるべくシンプルに作るようにします。
接続部分が多いほど、将来的に痛みが大きくなります。
継ぎ目から雨漏りなどを起すのです。
具体的には、屋根の流れは同方向に統一するのが望ましいですね。
雨漏りしやすい屋根の代表各は、切妻屋根。
南北に向いている屋根に対して、東西向きに屋根を接合しているケースをよく見かけます。
土地形状の制約があったとしても、傷みやすい構造に作ってしまっては、本末転倒です。
材料も地域などによって絞られることがあります。
金属系の屋根は、軽量で耐水性に優れているので、雪の多い地方に向いています。
反面、薄い金属は音が響くので、雨の降る夜はうるさくて寝苦しいことも。
瓦は、防火・放水に優れた素材ですが、重量が重いので安定性に不安が残ります。
軽さ・コストなどを考慮すれば「石綿スレート」という選択肢がありますが、耐久性が劣るためにマメなメンテナンスが必要になります。
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