マンションリフォーム・マネージャーとは
マンションリフォーム・マネージャーとは、マンションリフォームの企画や提案を行う専門家として平成4年度に創設された資格です。
「マンション標準管理規約」(国土交通省)のコメントでは、マンションリフォーム・マネージャーは専門知識を有する者として位置づけられていますので、ある意味、公けのお墨付きの資格と言えます。
この資格制度は、平成4年度に創設されたもので、(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターの登録商標となっています。
平成19年4月現在、この資格の登録者数は約5,500人です。
マンションのリフォームの需要はますます高まっています。
このリフォーム需要を問題なく処理するためには、マンションの特殊性を踏まえたリフォーム専門家の役割が不可欠です。
マンションリフォーム・マネージャーは、主に専有部分のリフォームについて、居住者や管理組合へ専門的なアドバイスをします。
具体的には、上下階の音の問題、水回りの排水勾配、構造壁と間仕切り、収納スペースの有効活用などに関するアドバイスです。
同時に、工事の施工に際しては、調整・指導・助言などのマネージャーとしての役割を担います。
マンションリフォーム・マネージャーの試験の受験資格は特に無く、誰でも受験可能ですが、登録には一定の建築の実務経験年数が必要となります。
試験は、学科試験としてマンションリフォームのための建築の一般知識を問うものと、マンションリフォームに関する専門知識を問うものがあり、いずれも四肢択一の問題です。
同時に、設計製図試験があり、マンションの専有部分にかかわるリフォームの企画設計及び設計製図の問題が出題されます。
現在、本資格者は住宅リフォームの会社の計画・営業部門のほか、建築・設備の請負業の設計・施工部門、建築設計事務所、住宅部品・建材メーカー、マンション管理部門などにおいて幅広く活躍しており、今後も有望な資格といえます。