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コストダウンテクニック

住宅はできるだけ安く建てたいものですが、いくら安かろうと、すぐに壊れてしまうのでは困りもの。

安かろう悪かろうでは、本末転倒といえます。

「ああしよう。」「こうすれば。」という他所からの意見も持ち上がるのですが、今ひとつ具体性にかけるのではないでしょうか。

住宅を建てるときに実際に行われたコストダウンの事例を探してみました。


1 
外壁材に小波スレートを採用。
防水性が高く安価で長持ちする。

2 
住宅の形状を箱型にすると、材料に無駄が出ないのでコストダウン。
工事用の足場も組みやすく工期も短縮。


3 
壁の代わりに半透明の可動式扉(カーテンドア)。
完全に仕切らないのでキッチンとリビングの間に重宝。


4 
間仕切り壁のかわりに、収納庫を設置。

5 
本格的な間仕切りを一切しない。
冷暖房の空気が逃げないように、階段や入り口には、半透明のポリカーボネイトの戸を設置しておく。

6 
シャワーしか浴びないのなら、浴槽を省いてしまう。
洗面や脱衣スペースも広くなる。

7 
階段の最下段に吸気の通気孔を設ける。
床下を換気することで、湿気の痛みを回避。
メンテナンスコストが削減される。

8 
タンスを捨てて収納スペースを作る人のも方法だが、タンスをロールスクリーンで見栄えの悪さを隠す。

9 
単純な作りつけ家具は、家具やに頼むより大工に頼んだほうが割安。

10
天井と壁材を統一。
材料費の無駄を省き、室内の印象もまとまる。

11
戸建用のドアは高価。
アパート用のドアなら安価。

12
カーテンレールやカーテンなど、自分でできことは業者に頼まない。

よくある基本から、ほほぅというものまで。

一つ一つは地味で、大きなコストカットではないのですが、あれこれ取り合わせると複合的にコストを削減できます。
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ローコストのローン計画

住宅をどれだけ安く建てられるのかは、小さなコストダウンの積み重ねがモノをいいます。

しかし、全体的な住宅資金が計画されていなければ、コストダウンの計画も成り立ちません。

自己資金はどれくらいか、どこからいくら借りるのか。

資金計画の全体像を整理するところから、住宅建築が始まります。

住宅のローン担保型ローンで、土地や建物に抵当権を設定するローンです。

これは、どうしても返済ができなくなったような万一の場合に、融資先が土地や建物を処分してお金を回収するシステムです。

返済が終了するまでは、「自分の家であってないような、居心地の悪さを感じるのでは?」とお思いでしょうが、担保が設定できる分だけ、低金利かつ長期で返済できるところが長所といえます。

住宅ローンの融資額は、原則として工事費の80%。

では、自己資金が20%あればいいのかというと、違います。

住宅建築には、工事費以外にも現金払いの諸費用が必要です。

諸費用はいくらになるかはケースバイケース。

仮に工事費の10%を見込むとすれば、2000万円の住宅で200万円、3000万円の住宅なら300万円かかります。

資金の借り入れが80%だから、2000万円の住宅計画なら借り入れ1600万円、よって自己資金は600万円となります。

ただし、600万円用意できたからといって喜んではいられません。

のほほんとしていると、思いもかけない出費が生まれます。

10%はあくまで概算に過ぎないので、しっかり計算をして信憑性の高い計画金額をはじきだします。

ローンは、借り入れた金額と期間によって最終的な返済金額が違ってきます。

短期返済は、合計金額は低くいのですが、毎月の返済額が大きくなるので、収入や資産に余裕のある人にしか向いてません。

長期返済は、月に返す金額を低く設定することができますが、最終的な返済額は大きくなります。

一番肝心なのは、金利でしょう。

金利には大きく、固定金利型と変動金利型とがありますが、最近ではこの二つをあわせたような返済プランもあり、バリエーションが増えてきています。

返済の全期間、完全に金利が変わらないのが「全期間固定型」。

金利を年に2回見直し、5年に一度返済額を変更する「変動金利型」。

そして、「段階金利型」と「固定期間指定型」がこの間にあります。

自己資金をどれだけ用意できるのか、毎月の収入と出費は現在と将来でどう変わっていくのか。

それを踏まえると、住宅建築にかける予算概要が見えてきます。
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コストを抑える部材カタログ


住宅をローコストで作るには、安価な資材を使うなど、小さなことを積み上げていくことが大事です。

悪いものを選ぶということではなく、あまり贅沢をしないということです。

「カタログ」というほど細かくはありませんが、いくつか例を挙げます。


<フローリングの材質>

フローリングの種類には、「無垢材」と「複合材」とがあります。

無垢材とは、切り出した木材をそのまま使うもので、複合材とは合板に突き板を張ったもの。

一般住宅の大半は、複合材を採用することが多いようです。

全体の厚さは12〜15ミリで、厚いほど高価。

突き板の樹種は、ナラ・カバ・サクラ・ブナなどで、ナラが高価です。

高級品と標準品では、平米あたり5000〜10000円ほどの価格の開きがあります。

高価なフローリング材を使いたいならば、部屋を選ぶこと。

コストをおさえつつもインパクトのある空間が生まれます。


<壁と天井の仕上げ>

天井材に使われるものは、クロスや天井用のボードです。

壁の仕上げには、クロス・ペイント・板張り・塗り壁などがあります。

クロス材は単価が平米あたり1000円程度で、施工費を入れても2000円くらいであり、デザインのバリエーションも豊富です。

壁をローコストに仕上げるなら、ペイント(塗装仕上げ)という方法もあります。

手間賃が安価なうえ、DIYも可能なので、はげてきたら自分で塗りなおすこともできます。

板張りは、材料費は高いけど施工費は比較的安いのが特徴です。

メンテナンス重視ならペイント・板張り、施工費を気にするならペイント・クロスという風になります。

塗り壁は、すべてにおいて高くなりがちです。


<サッシは部屋の空気をつかさどる>

新築住宅の部屋は、どれも日差しを取り入れた明るい空間だとうれしいもの。

だから、サッシは背の高いタイプを選びたいところです。

高さが2m23cmもあるサッシには開放感がありますが、予算的にはコスト高です。

ここはぐっと我慢して、2m3cmのものか、スタンダードな180センチ弱の高さのサイズを中心に構成するようにします。

どうしても高さの高いサッシを使いたいのなら、リビングなどに場所を限定します。

サッシは、高価なもので5万円前後以上、一般的なサイズなら3〜4万円です。

1〜2万円の差なら小さいと感じますが、1ヶ所だけですむはずはありません。

ちなみに、サッシのカラーはブロンズやホワイトが標準。

色を黒系のにすると10%ほど高くなるといいます。
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