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コストを抑える部材カタログ


住宅をローコストで作るには、安価な資材を使うなど、小さなことを積み上げていくことが大事です。

悪いものを選ぶということではなく、あまり贅沢をしないということです。

「カタログ」というほど細かくはありませんが、いくつか例を挙げます。


<フローリングの材質>

フローリングの種類には、「無垢材」と「複合材」とがあります。

無垢材とは、切り出した木材をそのまま使うもので、複合材とは合板に突き板を張ったもの。

一般住宅の大半は、複合材を採用することが多いようです。

全体の厚さは12〜15ミリで、厚いほど高価。

突き板の樹種は、ナラ・カバ・サクラ・ブナなどで、ナラが高価です。

高級品と標準品では、平米あたり5000〜10000円ほどの価格の開きがあります。

高価なフローリング材を使いたいならば、部屋を選ぶこと。

コストをおさえつつもインパクトのある空間が生まれます。


<壁と天井の仕上げ>

天井材に使われるものは、クロスや天井用のボードです。

壁の仕上げには、クロス・ペイント・板張り・塗り壁などがあります。

クロス材は単価が平米あたり1000円程度で、施工費を入れても2000円くらいであり、デザインのバリエーションも豊富です。

壁をローコストに仕上げるなら、ペイント(塗装仕上げ)という方法もあります。

手間賃が安価なうえ、DIYも可能なので、はげてきたら自分で塗りなおすこともできます。

板張りは、材料費は高いけど施工費は比較的安いのが特徴です。

メンテナンス重視ならペイント・板張り、施工費を気にするならペイント・クロスという風になります。

塗り壁は、すべてにおいて高くなりがちです。


<サッシは部屋の空気をつかさどる>

新築住宅の部屋は、どれも日差しを取り入れた明るい空間だとうれしいもの。

だから、サッシは背の高いタイプを選びたいところです。

高さが2m23cmもあるサッシには開放感がありますが、予算的にはコスト高です。

ここはぐっと我慢して、2m3cmのものか、スタンダードな180センチ弱の高さのサイズを中心に構成するようにします。

どうしても高さの高いサッシを使いたいのなら、リビングなどに場所を限定します。

サッシは、高価なもので5万円前後以上、一般的なサイズなら3〜4万円です。

1〜2万円の差なら小さいと感じますが、1ヶ所だけですむはずはありません。

ちなみに、サッシのカラーはブロンズやホワイトが標準。

色を黒系のにすると10%ほど高くなるといいます。
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中古マンションの目利き法

中古のマンションにはメリットとデメリットがあります。

メリット・デメリットは新築にもありますが、中古の場合は、新築以上にその幅が大きいようです。

中古のマンションは、直に見ることができることが最大のメリット。

購入しようとした場合、どのような点に注意すればいいのでしょうか。

まずは、外観。

マンションには共益費なるものがあります。

建物の修繕にかかるお金を出し合うわけです。

あまりに古いと、修繕にお金がかかる。

購入費が安くてもあとの負担がおおきくては話になりません。

見た目で痛みがわかることもありますが、共益費の履歴が閲覧も頼んでみましょう。

マンションだけに限りませんが、古いほどお金がかかるものです。

周辺の環境にも目を向けます。

駅からの距離や住宅にいたるルート周辺が静かどうか、買い物・公共施設の位置はもちろん、交番の場所までも確認しておきます。

昼間に騒々しいのも問題ですが、大きな公園があるような、一見、静かそうな環境でも、夜間になると一変することも考えられます。

「ちかんに注意」「夜は静かに」などの立て看板が目に付くようなら、要注意です。

部屋の上下左右の住人の情報も確かめておきます。

小さな子供が上の階にいるならば、騒音は避けられません。

上の階が夫婦だけだったとしても、若い夫婦ならすぐに子供が生まれます。

下の階の住人にもチェックです。

騒音を異常に気にする人物が住んでいれば、自分たちが加害者の立場になります。

「うるさい」と文句を言っているほうが気楽ですよ。

マンションの部屋そのものも、入念に見てください。

特に水周りは重要です。

水道がさびていないか、どこかにヒビがはいっていないか。

必ず、物件そのものに目を向けます。

見えないところにも目を光らせないと後で困ることになります。

お風呂の追い炊きができるかどうかも、省エネには重要ですね。

大規模な中古マンションから選ぶ場合、選択肢が広がります。

比較的近い距離で、一つ一つ、入念に見て回ることができるからです。

最後に、管理人の常駐も確かめておきましょう。

入居後に、困った住人がいたとしても、直接の注意はしにくいものです。

管理人がいれば、ワンクッションおけるので、住人同士のいざこざが減少するようです。
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エコキュートについて

エコキュートは、火を使わず大気中の熱を吸収してその熱を利用してお湯を沸かすシステムです。

別の言い方をすると、環境を考えて開発されたヒートポンプ式の家庭用給湯システムの事とも言えます。

昼間よりも約70%も割安な夜間の電力と高効率なヒートポンプシステムとを組み合わせることにより、経済的で毎月の光熱費も大幅に減らす事が可能です。

エコキュートは、屋外の空気の熱を自然冷媒のCO2に移し、圧縮して高温(約130℃)にします。

この熱でお湯(約90℃)を沸かすため、安全性も高く従来の1/3のエネルギーでお湯が沸せます。

「エコキュート」名前の由来は、「エコ」は、当然、環境にやさしい、「キュート」は給湯そのものと、かわいいの意味を含めているそうです。

「エコキュート」という名称は商品名ではなく、電力会社や給湯機メーカーが「自然冷媒ヒートポンプ式電気給湯機」を総称する愛称として使われているので、カタログなどを見るとわかるように、さまざまなメーカー商品についています。

この「エコキュート」は、世界初の家庭用自然冷媒(CO2)給湯機で、東京電力がデンソーと電力中央研究所とともに開発し、それを受けて各メーカーが開発・販売を進めているのです。

形態としては、ヒートポンプユニットと貯湯ユニット(タンク)のふたつから構成されています。

使い勝手はヒーターを使う従来の電気温水器と違いはありませんし、フルオートタイプ、セミオートタイプも出ています。

小さなお子さんやお年寄りの入浴時でも安心な同時通話や音声ガイダンス機能など浴室リモコン、台所リモコンでの機能も各社工夫を凝らしています。

最近では、給湯や風呂自動お湯はリ以外に、床暖房機能がついたものも出ています。

実際の光熱費は、各ご家庭のライフスタイルや地域、運転選択の仕方、電気料金契約などにより異なりますが、一般的にエコキュートの1ヶ月間のランニングコスト(台所、洗面所、風呂)は、「およそ1,000円程度」と言われています。

導入のためのイニシャルコストは従来の給湯器に比べ高くなりますが、それ以上の経済的メリットを生み出すのです。

さらに、補助金制度を使えば、イニシャルコストも抑えることができます。

経済的なメリット以外にも、大気から水へ熱を運ぶ役目をする冷媒には、フロンではなく、オゾン層を破壊しないCO2(二酸化炭素)が使われています。

このCO2(二酸化炭素)は、工場で製品製造の際に発生するものを活用していますので、資源のリサイクルにも役立っています。
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