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高齢者バリアフリー

住宅のバリアフリー化が、注目されています。

日本はすでに世界有数の少子高齢化社会ですが、団塊の世代の高高齢化齢化「お年寄り」の年齢になるほど、その傾向が大きくなっていくはずです。

これから建築される住宅は多かれ少なかれ、バリアフリーを取り入れた構造になっていないと、生活に支障をきたすかもしれません。

ところで、バリアフリーとは何でしょうか。

一般には段差のない住宅や、駅や道路上にある「黄色いでこぼこ道」などを連想します。

しかし、広義のバリアフリーとは、肉低的な障害ばかりにとどまらず、差別や偏見や社会生活弱者への認識の障壁をも取り除こういう考えであるようです。

話を戻します。

高齢者住宅のバリアフリーとは、具体的にはどのようなものでしょうか。

簡単にいえば「段差と広さ」。

部屋と部屋、または、部屋からトイレやバスルームへの移動に、足が引っかかるような段差を無くす。

移動の通路や入り口(間口)を広くする。

生活にさいして、転んだりぶつかったりしないよう配慮した住宅を設計するのです。

トイレは高齢者の住む階にも設置します。

バリアフリー住宅の概要は法律でも定められています。

住宅金融公庫では、バリアフリー住宅資金を貸付していますが、以下の基準を条件として設けています。

◆次の段差をなくす

・便所
・洗面所
・脱衣室
・バルコニー(2階以上に住む場合)
・浴室(出入口の部分を除く)
・玄関(土間の部分を除く)

◆階段の高さと踏む面の幅の関係はつぎのようにする。

T≧19.5
R/T≦22/21
55≦T+2R≦65
[T:踏面(ステップの幅) R:けあげ(段差) (単位:?)]


◆次の場所には手すりを設置する。

浴室・階段・立ったり座ったりする場所

◆部分をつなぐ廊下の幅は、78?
(柱又は建具枠のある部分は75?)以上とする。
・便所
・浴室(出入口部分を除く)
・洗面所及び脱衣室
・玄関(土間部分を除く)
高齢者等の寝室が1階以外の場合、その階のバルコニー
(出入口部分を除く)
高齢者等の寝室のある階のすべての居室
(食事室が同一階にない場合は食事室※を含む)
などなど。


住宅地盤の都合や、生活によっては段差が必要とされることもあるでしょう。

車椅子の移動の邪魔にならないことや、面積が3平米〜9平米であること、居室面積の2分の1でなるなどの条件をみたせば、30〜40センチの段差が認められます。

住宅を建てることは、一大事業です。

現在のライフスタイルばかりでなく、将来の設計を踏まえた上で、バリアフリーの導入を検討してみることが大事だといえます。


参考:住宅金融公庫「バリアフリー基準の概要」
サイトURL:http://www.jyukou.go.jp/yusi/koukojutaku/baria_syou.html
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中古マンションの診断とは

マンションの中古物件の中には、ずさんな設計や建築が行われた物件も少なくありません。

特に、いわゆる「バブル時」の建築物は要注意です。

バブル景気による建設ラッシュで、技術力の少ない日雇い労働者が多く投入されていたこの時期のマンションは、いいかげんな不良完成物件が多いのです。

これは、社会問題視されている事実です。

中古のマンションを出来を見極めるのは、建築職人でない普通の人には難しいものです。

よっぽどはっきり壊れていない限り、見た目だけで良し悪しを判断するのは、至難の業です。

そこで、ひとつの視点として、法的な視点から、マンションの品質を判断することにします。

平成12年の春に、不動産購入者の保護を目的として「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が施行されました。

この法律は通称「品確法」といわれてますが、それ以前に流通していた中古物件はその法律に該当しません。

品確法とは、2つの制度から成り立っています。

住宅の性能を明らかにし、きちんとその性能が達成された住宅を引き渡す仕組み「住宅性能表示制度」と、住宅の結果に対する保証を充実させる「瑕疵担保期間の10年義務化」です。

「住宅性能表示制度」は、任意の制度ですが、これに基づいて設計・建築がなされていれば、一応の安心が得られるわけです。

ともかく、制度が設けられたことから、今後の中古市場においては、平成12年春の以降と以前では、中古物件の価格差や資産価値が大きく開くものと予想されます。

建築する側は、指定住宅性能評価機関に依頼して、客観的に住宅性能を評価してもらいます。

同機関は、設計段階・施工段階・完成段階に計3〜5回の検査を実施して、基準の項目ごとに性能ランクを示した住宅性能評価書を交付します。

「住宅性能評価書」があれば、中古であっても、建物のレベルが一目瞭然で確認できるのです。

「住宅性能評価書」がない場合は、どうでしょうか。

「不動産インスペクション」というシステムがあります。

民間の一級建築士などによって行われる、住宅の建物診断です。

10万円程度の費用で専門家による診断を受けることができるので、購入前の判断材料になります。

買うかどうかわからない物件に、いちいち10万円も払えるかどうかという、問題もあります。

これは、購入する側ではなく、販売サイトが実施すのが筋ではないかと考えます。
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リビングからの間取り

住宅の間取りは、時代とともに変化してきています。

今は昔、日本型住宅の間取りといえば、応接間が中心でした。

すべての住宅に応接間があったたとはいいませんが、「来客をもてなす」という意識から間取りを考えていたのは事実のようです。

さて、現在の住宅はどうでしょうか。

土地が高価で、思うような敷地が手に入らない時代です。

いつ訪ねてくるかわからない来客のために、格式ばったスペースを用意するゆとりはなくなりました。

そのかわり、より力をいれる部屋がでてきました。

リビングです。

普段は家族がつどう、くつろぎの空間でありながら、お客が来たときは相手をもてなす空間となるわけです。

生活の中心がリビング(居間)であるため、住宅設計もリビングの位置に大きな配慮がなされます。

リビングの設計が、使い勝手の良さを左右するといっても、過言ではないでしょう。

南に面する側の真ん中の部屋は、リビングとして落ち着きがいいと思われます。

日当たりがよい南向きで、家族が使いやすい家の中央。

間取りの上でも組みやすいし、暮らす上でも望ましいのではないでしょうか。

ただし、土地や近隣住宅などの条件によっては、南側への配置が不都合なこともあるでしょう。

そういう場合でも、2階(場合によっては3階)に共通の部屋やリビングを置くことで、ある程度の日差しが確保できるはずです。

もちろん、必ずしも居間を中心にすることはありません。

現代では実例が少なくなってきてますが、昔ながらの「中廊下」にして、機能を分ける方法もあります。

さらに、もっと機能的・合理的な設計が好まれているのが、現代の住宅です。

間取りの中央に、トイレ・浴室・キッチンなどの水周りをもってくる「コア式プラン」。

住まいの下部分を駐車場やユーティティなどにし、生活空間を上部に持ってくる「高床式プラン」。

敷地に高低差をそのまま利用したり、床の高さにこだわらず、1階にあっても高さに変化をつけた「スキップフロア(スプリットレベル)プラン」。

外と別の空間がほしいなら、中庭を囲むように各部屋を配置した「コートハウスプラン」というスタイルもあります。

土地規模や地形・住宅地の条件によって、できないこともあるので、初めのうちは気張らずに、楽しくプランを考えましょう。
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